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第69回宮城県高等学校生徒自然科学研究発表会

 11月5日(土)に,石巻専修大学を会場としてプレ大会が行われました。教職員約50名,生徒約360名,合計400名以上がつめかけ,物理・化学・生物・地学の4分野でポスター発表が行われました。
 まず初めはポスター番号が奇数の団体がポスターの前で発表をし,それをポスター番号が偶数の団体の生徒達が聴き,それについて質問などをします。発表者と聴衆のディスカッションを通じて,研究についての理解を深めさらなる課題を発見することを狙いとしています。1時間後に,奇数と偶数が入れ替わり同じことをします。場では,活発な議論が展開されているところも数多くありました。

 

 それと同時進行で,大学教授や高校の校長先生などの審査員がまわって発表を聴いて質問をし,午後の2次選考に進む各分野6つの研究発表を選出しました。
 昼食休憩をはさみ,午後からは6題の2次選考対象研究について,審査員が再び発表を聴き,午前よりも突っ込んだ質問を行い,最終的な審査を行いました。


 
 その後,生徒達は生徒交流会に参加し,大学をまわるスタンプラリーに参加をし,互いの親睦を深めていました。来年度の「みやぎ総文2017」においては,日本全国から会ったことのない高校生が数多くやってきます。お互いに面識のない生徒達に,短い時間ではあっても楽しいひとときを過ごしてもらえるようにと,本番に向けて一生懸命に企画・運営をしていた実行委員の生徒達や先生方の姿が印象的でした。

 

 最後に,閉会式で成績発表が行われ,以下の研究発表が表彰されました。
[物理分野]
 ①最優秀賞
  仙台第三高等学校(課題研究) 
   「紙おむつによる発電を目指して」
  仙台第二高等学校(物理部)  
   「音の干渉に関する実験」
 ②物理部会長賞
  仙台第三高等学校(自然科学部物理班)
   「圧電素子への力の加え方と電圧の関係について」
  仙台第二高等学校(物理部)     
   「色彩のもつ熱変換効率」
  
[化学分野]
 ①最優秀賞
  仙台第三高等学校(自然科学部化学班)
   「銅樹の異方性の研究~鋭く,まっすぐ,平面に!そして永遠の輝きを!」
  仙台第二高等学校(化学部)  
   「非水溶媒中における金属の析出反応について」
 ②化学部会長賞
  古川高等学校(自然科学部化学班)  
   「時計反応の安定的な条件」
  仙台第三高等学校(自然科学部化学班) 
   「ゲル法による結晶生成と形状変化」

[生物分野]
 ①最優秀賞
  仙台第三高等学校(自然科学部生物班) 
   「仙台市沿岸部におけるクロマツ菌根の観察」
  仙台二華高等学校(生物部)     
   「ヒドラの行動の研究2」
 ②生物部会長賞
  多賀城高等学校(課題研究) 
   「浦戸諸島におけるマツ類ハイブリットの形態的・遺伝的比較」
  仙台第二高等学校(生物部) 
   「光の条件を変化させた場合の硝化細菌による水質浄化のモデル実験」

[地学分野]
 ①最優秀賞
  宮城第一高等学校(地学部)
   「震源断層での固着すべりと岩石の性質の関係 ~モデル実験を通して~」
  仙台西高等学校(地学部) 
   「宮城県内産出の珪藻化石で新第三系層序・堆積再考察する」
 ②地学部会長賞
  宮城第一高等学校(地学部)
   「飛行機雲の消長と天気の関係について」
  気仙沼高等学校(自然科学部)
   「季節による十八鳴浜の変化 ~鳴砂の昔と今 第4報~」

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